BMW-Z3ロードスターの雨漏り修理と幌交換の補修方法

こんばんは。

今回はBMW・Z3ロードスターの御紹介。

オーナーさんよりトランクへの漏水がある、と伺っていたので見てみると・・・

なるほど、確かに幌後部に水が浸入した痕跡があります。

反対側も。

結構ジャンジャカ漏れていた模様。

どういう経路かは不明ですが、おそらくこのあとどこかを通ってトランクに流れ込むのでしょう。

リアシーリングフレームという部品を外すと・・・

雨漏りがあった箇所はバッキバキに割れていました。

これではいくらブチルを塗りたくったところで割れ目から水が入ってしまいます。

こりゃ誰か以前に幌交換した人が割ったんだな、と思いきや、

オーナーさん曰く新車から一度も幌交換はしていないとのこと。

もちろん私も割っていません。(取り外すとき、多少は悪化したかもしれませんが)

経年劣化で割れたのか・・・あまり考えにくいですが。

じゃあ新車時から?それも通常ありえない。

よく分かりませんが、この部品が割れて雨漏りしていたのは確かな事実です。

全部外すと4分割に完全に分離してしまっており、さらに細かい割れがそこかしこにありました。

これはかなりひどい状況です、どうしたものか・・・・

今から新品を取り寄せても間に合わないし。

というわけで、防水ブチルテープで補修。

このように、ぐるっと包み込むように防水テープを貼りました。

要は、割れてようが何だろうか、防水壁として全体が隙間無く連続していればそれでいいのです。

強度も必要ない部分ですので、とにかく繋がってさえいればいい、と。

ボディ側のブチルをえっちらおっちら全部除去し・・・・

エプトシーラーを張ります。

これで次回交換時はブチルとの格闘が不要となります。

補修したリアシーリングフレームをセットします。

ここにさらにエプトシーラーを貼り、幌をセットします。

ちなみに、マツダ・ロードスターやS2000と違い、ボルト部への止水措置は不要です。

ボルトより上部に止水層を形成しますので、ボルト部まで水が入ってくることはありません。

ボルトまで水が来たら、それ即ち施工不良。

で、無事完成。

数分間シャワーを掛け続け雨漏りをチェックしましたが、漏水は確認できませんでした。

これでトランクへの雨漏りが直ればいいのですが・・・・

オーナーさんには、とりあえずこれでしばらく様子を見ていただくようお伝えしました。

これでもまだ漏れるようなら、今度はシーリングフレームの交換ですね。

まぁ、たぶん大丈夫だと思いますが。

Z3の幌は貼った直後はかなりパンパンです。

しばらくは閉めっ放しで、オープン走行は控えたほうがよろしいでしょう。

ちなみに、Z3ロードスターの黒(Twillfast II)は常に在庫をおいてあります。

工賃込み約13万円です。

幌交換をご希望の方はお気軽にご相談ください。

続いてこちらはBMW・M3カブリオレ(E36)の修理。

幌格納庫の蓋をロックするツメを引っ張るワイヤーの交換・調整です。

以前とりあえず応急処置で対応させていただいたお車ですが、

いよいよケーブルの寿命が怪しくなってきたので新品に交換しました。

こちらはオーナーさんのほうで手配してもらった純正部品。

1万円はしなかったそうです。

BMWにしては良心的?

こんなマニアックな部品ですが、ちゃんと国内在庫があったらしいですよ。

もしかしたら売れたのは数年ぶりくらいではないでしょうか。

ツメ側はこんな感じ。

そんなに難しい構造ではありません。

こちらはモーター側。

トランクの左側にモーターがあり、

ここから2本のワイヤーが延びて左右のツメを同時に動かしています。

今回は左側のワイヤーだったので経路が比較的単純でそれほど難しくありませんでしたが、

右側の場合はボディ内をぐるーっと通していかないといけないので、作業はなかなか面倒です。

こちらが外した古いケーブル。

アウター固定用のツメが折れ、インナーケーブルも破断が進み、残り40%といったところ。

もうしばらくは大丈夫だったかもしれませんが、一度切れると面倒なので予防交換させていただきました。

以上、BMW特集?でした。

今年はあとZ33を一台交換させていただいて終了。

あとちょっと頑張ります。

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