フェラーリ360スパイダーの油圧ホース修理と注意点

こんにちは。

気が向いたのでまた更新します。

今回はフェラーリ・360スパイダーの油圧ホース修理です。

矢印のところにホースが挟まって穴があいてしまいました。

テープでぐるぐる巻きにして応急処置を試みた形跡がありますが、

油圧の圧力は半端じゃないのでどれだけ巻いても残念ながら抑えきれません。

修理する前に、そもそもなんで挟まってしまったのか、

そこを解決しなければなりません。

原因を探ったところ、

本来矢印部分の爪でホースを押さえているのですが、

そこのネジが緩んでホースがずれてしまったため、

ホースが骨組みのヒンジ部分に挟まって穴が開いてしまった、

という状態でした。

はい、というわけで、ホースをリペアキットで修理して、

正しい位置に引き直します。

ちなみに360スパイダーの場合、

油圧シリンダーとホースがカシメで固定してありますので、

ホースの修理をするだけでもシリンダーごと交換しないとなりません。

そうなると部品代だけで海外から直接入れても7~8万円、

工賃を入れると10万円程度、

ディーラーさんだったら数十万円コースになります。

今回はホースの傷んだ部分だけを入れ替えるリペアキットを使用しましたので、

それらと比べるとだいぶ安く上がりました。

はい、これでホースは直りましたが、これだけではまだ幌は動きません。

ホースから漏れだした分、フルードが不足してしまっているからです。

油圧ポンプのリザーブダンクを見るとわりとたっぷり入っているように見えますが、

丸い目印よりも油面が下がると、きちんとフルードが供給されず動かなくなります。

フルードを補充してエア抜きを行い、

開閉を繰り返しても油面が下がらなくなったのを確認し、

最後に規定量までフルードを補充したら完了です。

はい、これで無事動くようになりました。

こちらのオーナーさんは走るときはほぼ開けて走りますし、

距離が延びることもちっとも気にしておりません。

最初の1年で2万キロ走ったそうです。

やはり、おっかなびっくり乗っていたら楽しくないですからね。

細かいことは気にせず、乗って乗って乗りまくりましょう。

★お知らせ★

当店はフェラーリだからと言って無意味にぼったくったりはいたしません。

逆に、フェラーリだからと言って特別扱いもいたしません。

正規ディーラーさんのような待遇を希望されるような方はご遠慮ください。

それでは、また。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次