こんばんは。
今回はまずこちらの車両。
ボルボのC70。
前にちょっと書きましたが、ケーブルがどこかに引っかかったらしく、
端部のバネがビヨーーーーーンと伸びてしまっています。
バネは伸びてしまいましたが、そのおかげケーブルは切れずに助かりましたので、
バネ、グッジョブ!といったところでしょうか。
ただ、このままでは幌が張れませんのでどうにかしないといけません。
おまけに、バネを骨組みに止める金具も紛失してしまっています。
本来こういうので止まってるんですけどね、
調べてもどこにも売ってないし、 そもそも正式名称すらよくわかりません。
というわけで、まずは手元にあったちょうどよさげな別のバネを移植。
これ、なんのバネだと思います?
なんと、フェラーリ・360スパイダーの幌にくっついてたバネなのです。
たかがバネと侮るなかれ、噂では装着後にエンジン出力が7馬力くらいアップしたとかしないとか。
さすがフェラーリ様、幌のバネ一つとっても勢いが違います。
信じる者は救われる、それがフェラーリ教。
南無・・・
で、金具が無いと止められないので、追加で穴を空けて、リベットで止めるようにしました。
はい、これでとりあえず、機能的には問題ない状態に戻せました。
バネの具合もちょうどいい感じです。
こちらは熱線のケーブル。
脱落して垂れ下がっていた状態のものを、誰かがビニルテープでまとめたようです。
これが正しいケーブルのルートです。
要所要所タイラップで骨組みに固定してあるのですが、
品質が悪いのか、タイラップがみんな割れて外れてしまうんですよね。
C70の場合、どの幌もほとんど外れています。
こういうのは元の構造を知っていないと対処が難しいですね。
私も初めてだったらまず分からないと思います。
というわけで出来上がり。
人気の組み合わせ、パールホワイトにボルドーです。
「遠路はるばる名古屋から来た甲斐がありました!」とのお言葉を頂き、大変光栄です。
名古屋は土地柄、車好き人口が多いのか何なのか、
遠距離ながらもわざわざ来てくださる方が結構いらっしゃいます。
こちらはフィアット・バルケッタ。
青緑色のボディにGermanA5ボルドーの幌です。
とっても安いバルケッタの幌交換ですが、GermanA5となるとさすがにちょっと高いです。
西日全開なので色が分かりにくいですが、
この難しい組み合わせを着こなせるのはさすがバルケッタ。
日本車やドイツ車ではちょっと難しいでしょう。
こちらは以前交換させて頂いた911カブリオレ。
メンテでちょいとご来店いただいたので、以前撮り忘れた素晴らしい内装を撮影させていただきました。
まずこちら、エアコンの吹き出し口です。
右側のダイヤルも、ルーバーも、左右に動かすつまみも、
全部革張りになっているのです!
あまりに綺麗に張れているので、まさか!?と思うかもしれませんが・・・
ほら、よく見ると確かに革張りなのです。
ルーバーが刺さっている部分ももちろん革張りで、
ご丁寧にジャストサイズの穴が空けてあります。
スピーカーグリルももちろん革張り。
さすがにメッシュの部分は違いますが。
ここも革張り。
その周りもぜーんぶ革張り。
パワーシートのスイッチも、スカッフプレート?も革張り。
椅子を倒すレバーのつまみも、その下のカバーも革張り。
メーターフードも、ステアリングコラムも、何もかも革張り。
とにかく「どこか革張れるとこはねーがー??」って探しまくって張った感じ。
もう職人の意地ですね。
新車オプションのお値段300万円!
さぁ、これを高いとみるか、値段相応とみるか!?
それはオーナーさんの器量と懐具合次第。
ちなみにオーナーさん、普段乗り?でポルシェ・カイエンもお持ちで、
そちらもこの超絶革張りオプション装着車なんだとか。
う~ん、素晴らしい器量と懐具合。
次回はまた別の車で遊びに来まーすと言っていたので、次は何で来るか、どうぞお楽しみに。
まぁ、こういうぶっ飛んだ感じの方とお知り合いになれるといいですね。
なんだか気分が前向きになれます。
私もちょっとはあやかれるように頑張ろう。
みんなが前向きな気分になれれば、またバブルがやって来ますよ。
景気なんて気分次第ですから。
それでは、また。
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