こんにちは。
今回はフィアット・バルケッタの御紹介。
バルケッタの幌交換は最も簡単な部類でして、交換作業も朝飯前、
いや、昼飯後、おやつの時間くらいに終わる感じなのですが・・・・
たまにこのウェザーストリップが固着して抜けない場合があります。
矢印の方向にスライドさせて抜くのですが、今回もかなりしぶとい。
とりあえず隙間にシューっとシリコンスプレー。
左側はなんとか抜けました。
外した後のレール部分を見ると、明らかに接着剤らしきものが塗りたくってありました。
これじゃ抜けないわけです。
この接着剤は車両によって塗ってあったりなかったり。
イタリア人の気まぐれ?
ちなみに、レールがぐにゃぐにゃ曲がっているのは最初からです。
どの車両もみんなそう。
少量生産車ゆえか、随所にハンドメイドチックな痕跡が見られます。
さて、左は何とか抜けましたが、右はちっとも抜けません。
少しでも動いたかどうか分かるようにマーキング。
シューっとひと吹き。
動かない・・・
隙間をこじって固着の解消を試みる。
うんとこしょ、どっこいしょ、それでもゴムはぬけません。
30分くらい粘って数ミリ動いたかどうか・・・
このままじゃ先に進めないので、とりあえずウェザーストリップ部分だけ残して幌を取り去ってしまいます。
といっても問題を先送りしただけで何も解決していない。
さて、どうやって外したものか・・・
ここでハッと思い出す、困ったときの合言葉。
「汝、窮すれば熱せよ」
熱します。
レールの隙間からブォーッと熱風を吹き込むこと数分間・・・。
ずるずるずるーっと取れたーーーー!!
いやぁ、気持ちいいこと気持ちいいこと。
難題を自力で解決していくのは痛快ですね。
これさえ取れてしまえば後は簡単。
出来上がり。
赤のボディにStayfastの黒。
定番ですがやはりかっこいいですね。
バルケッタにプント、奥にはアルファ・スパイダー。
この日はフィアットグループそろい踏み。
ラテン系らしくどいつもこいつもなかなかの困ったチャンのようです。
こちらのバルケッタもエンジンを一度載せ替えているそうで、
車屋さんが言うには、
「バッテリーターミナルを外してしばらく放置してたら、バルブタイミングが狂ってエンジンが壊れた」
んだそうです。
そんなバッテリー交換もままならないような恐ろしい車、市販していいのか!!?
伝聞ですので真偽のほどは不明ですが、まぁ手がかかる車であるのは間違いないですね。
部品も非常に高い、というかそもそも欠品が非常に多いですし・・・
それでは、また。
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