Z33の弱点と対策について解説

こんにちは。

今回はZ33のご紹介。

紫っぽく見えるボディですが、見る角度によってはオレンジっぽかったりする不思議なカラーです。

幌はStayfastのダークルビー。

今はもう受け付けていないステッチ変更。

白のステッチでお洒落に仕上がっています。

なお、こちらの車両は非常に綺麗に張れておりますが、

車両の個体差か、幌の個体差か、多少のシワが残る場合もあります。

予めご了承ください。

さて、今回はZ33の弱点について掘り下げてまいりたいと思います。

まずよくあるのがこちら。

側面の接合部の後ろのほうが避けてしまう不具合。

これが発生する状況は・・・・

幌を畳むときです。

このように畳まれたときに最大級の引っ張りが発生し、骨組みと直行するかたちで裂けてしまいます。

というわけで、ここが裂ける原因はずばり骨組そのもの。

この骨が格納時は本来もっと前に来ないとならないのです。

だいたいですが、白いラインの辺りまで来ていると負荷がだいぶ軽減されます。

出来れば幌を畳む前に骨を前に動かしておければいいのですが・・・・

写真のストラップで引っ張られているので前に出すことが出来ません。

ちなみに、骨を見ると黒い低摩擦テープが貼られています。

こういったものがわざわざ貼ってあるくらいですから、

開発側としてもこの骨が前後にスムーズに移動することを期待しているのが読み取れます。

ところがどっこい、そう思ったとおりには動かない。

というわけで、ストラップを外してしまいました。

これで幌を畳む前に手で骨をずらすことができ、幌にかかる負荷を軽減することが可能になります。

また、幌に無理がかからないということは、モーターにも優しいということです。

デメリットとしては、幌を閉めたとき、最後に骨を後ろに押してあげないといけなくなります。

ですが、幌やモーターが破損するのに比べたらだいぶマシではないかと思います。

それともう一つ、ガラス左右の下あたりが裂けてしまう現象。

これはこの裏側にあるバーが原因かなと思っていたのですが・・・

裂けてしまった車両と、そうでない車両、それぞれ色々調べていくと、

前者では、ガラスの位置がずれないよう押さえている部品がちぎれてしまっていることが分かりました。

写真の矢印の部分同士は本来繋がっています。

(ちなみに、ここまでばらして分かりましたが、この幌、青だったのですね。)

これがないとどうなるかというと、

幌格納時にガラスが後ろ方向にずれます。

一方、幌布自体は前方向に引っ張られます。

これにより幌布に引き裂くような力が発生し、破れてしまうようです。

なお、この前方向に引っ張る力の原因も先に述べた骨組みの位置が関わってきていると思われます。

というわけで、ストラップを外してしまうことにより、いくつかのトラブルが解消される可能性があります。

もちろん、これが全ての原因であるとは限りませんが、メリットがあるのは明白。

お客様の同意が得られれば、今後このストラップは外してしまう方向で進めたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

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