こんにちは。
今回はアルファロメオ・スパイダー(115型)のご紹介です。
街でまったく見かけない割には比較的依頼が多く、これで5台目くらいになるかと思います。
ボートのような伸びやかなスタイリングが特徴です。
こんなにクラシックなスタイリングでも1992年製。
比較的最近まで製造されておりました。
といってももう20年以上も前・・・
90年代に青春時代を過ごしたせいもあってか、
いつまでもついこの間であったかのような感覚が抜けません。
最近は懐メロとか聞きまくりです。
トランクはとっても長いので結構荷物が入ると思われます。
ですが、深さはそれほどではありません。
メンテナンスの関係もあるのでしょうか、
今までお預かりした同型車の中では格段に乗りやすく、
現代の車に近い感覚で動かすことが出来ました。
慣れてきたのもあるかもしれませんが。
リアスクリーンは広大で後方視界良好です。
プラスチックスクリーンは折り曲げ可能なので大きな面積を確保することが可能です。
最近のモデルはガラスがほとんどなので視界が悪くて仕方有りません。
まぁ、幌を開ければ何の問題もないのですが。
ちなみに、このスクリーンは薄いスモークがかかっています。
なお、こちらの車両、「え?こんなに綺麗なのに交換するの?」
というくらい元の幌の状態が良かったのですが、裏側を見て納得。
裏地がボロボロです。
なぜ外部に晒される外側が綺麗なのに内側がこんなにボロボロなのか?
それは内側が綿(コットン)だからです。
天然素材なので、どうしても劣化・分解しやすい模様。
とは言っても、製造から20年以上経過した車ですからそれも止む無し。
十分役目を果たしたといえるでしょう。
ちなみに剥がれたコットンの下に見えているのはラバー層です。
外側はアクリル繊維なので目立った劣化はありません。
参考までに、Stayfastの内側はこれと同じコットン、
Twillfast IIはコットンとポリエステルの混紡、
TwillfastRPCとGermanA5はポリエステルとなっております。
ただ、普通はここまで劣化する前に開閉によるダメージで幌がダメになります。
この劣化を警戒してStayfastを候補から除外する必要はないでしょう。
こちらの車両は車暦全体における幌の開閉頻度があまり高くなかったと思われ、
幌の破損よりも生地の劣化が先行した珍しい例といえるでしょう。
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さて、年末ということもありまして、幌の売り上げを集計してみました。
これは在庫品として置いている幌のみを集計したもので、
受注生産品は除外されておりますのであらかじめご承知ください。
まずは
ロードスター(NA/NB)部門
形状別でいうと、
ジッパー付き 27.8%
ワンピース 72.2%
値段のせいか、シンプルな形状がうけてか、
7割以上がワンピースという結果になりました。
う~ん、在庫配分を検討しないといけませんね。
色別
ブラック 31.6%
タン 15.1%
ダークブルー 12.6%
ダークルビー 13.9%
ブラウン 2.5%
ブリック 11.4%
バーガンディ 12.6%
ブラックが3割を占めておりますが、
それ以外は比較的バランスよく分散しております。
ブラウンが人気無いですねぇ・・・
これはワンピースのブラウンを置いていないせいもあるかもしれません。
MR-S
色別
ブラック 34.8%
ダークブルー 15.2%
ダークルビー 19.5%
ブリック 15.2%
バーガンディ 15.2%
こちらもブラックが3割でその他はだいたい同じくらい。
Z33
ブラック 25.8%
ダークブルー 10.1%
ダークルビー 25.8%
ダークブラウン 13.8%
ブリック 6.9%
バーガンディ 17.2%
こちらはダークルビーが多いのが特徴。
Z33はファッション性が高いせいもあってか、
受注生産も含めてカラフルな傾向にある気がします。
S2000
ブラック 33.3%
ダークブルー 20%
ダークルビー 33.3%
バーガンディ 13.3%
こちらは在庫を置き始めて日が浅いため分母が小さく余り参考にならないのですが、やはり一番人気は黒。
前期と後期で比較すると、思ったよりも後期がよく出ている印象です。
ちょっと前は前期のほうが多かったのですが、
ここに来て後期の幌もダメになり始めたようで需要が増えている模様です。
今年は多忙や怪我のせいもあって幌交換作業が捗らず、年末年始は幌交換祭りの予定。
お待たせしている皆様、大変ご迷惑をおかけいたします。
順次ご案内しておりますのでもう少々お待ちください。
何卒よろしくお願いいたします。
それにしても、文章がダラダラと長くていけないですね。
どうも説明臭くなってしまいまして・・・
自分が読者なら読み飛ばしてしまいそうです。
来年に向けての改善点です。
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